屋上に生まれた生活空間
去る10月8日、台風が近づくなかで、チーム坂本企画「Roofing the Roof with a Roof」の映像撮影が行なわれました。落合南長崎エリアの建物屋上に浮かぶとある部屋を舞台にした本企画は、この部屋で“上演”される生活のシーンとその様子を観る「観客」の様子も含めた映像をウェブサイト上で鑑賞するもの。この日は本番初日となり、実際に屋上で部屋が整えられていき、撮影が行なわれました。
何もない屋上に部屋をつくるだけでも大仕事ですが、この日は台風が近づいていることもあり天気も大荒れ。雨風吹くなかで設営が進んでいきます。屋上を舞台とすることもあり、雨から逃れる場所もなし。安全を確保しながら、キッチンやダイニング、リビング…と部屋がつくられてゆきます。曇り空の下に現れた部屋は、気持ちよい空間でありながら、どこか異様なムードを漂わせています。
部屋の設営が終わると、今度は映像撮影のためのアングル検証へ。モニターと実際の屋上を見比べながら、撮影アングルを検討していきます。坂本さんが「想定外のことは起きませんでしたが、思っていたより楽だったことはひとつもなかったです(笑)」と語るとおり、悪天候かつ野外の撮影は大変だった様子。