逢瀬逢引 八 うたふなり

旅人:佐藤文香

すべて、その旅の終わりからのこと。

  • 灯心よ何処へ出でゝも夜の寒さ □□□□の□□を□□□とうたふなり

旅人より

「逢瀬逢引」は、吟行(俳句をつくりながら旅や散歩をすること)を体験する八景です。
各景二句の俳句作品を用意いたしましたので、どなたかとの逢引のおともに、ふたりで読みながら歩いていただければ嬉しいです。おひとりでの参加も大歓迎です。
二句のうち一句は穴埋め形式になっています。穴の部分に自分の言葉を入れながら歩を進め、私との時間差の逢瀬を楽しんでください。
吟行中に新しい景を見つけて、この旅に一句を書き重ねてくださいましたら、それに勝る喜びはありません。

できた作品はぜひ「あなたの見つけた景」として投稿してください。

  • ■に入る言葉を思いついた方は、できた作品をぜひコメント欄に投稿してください。
  • (■は目安の拍数です。はみ出してもかまいません)
  • 投稿作品をSNS等にもアップする際は、フェスティバル / トーキョー20 主催プログラム「移動祝祭商店街 まぼろし編『その旅の旅の旅』」内での佐藤文香「逢瀬逢引」とのコラボレーション作品であることを明記してください。
  • 「作例はこちら」を押すと、佐藤文香による作品をご覧になることができます。

前書きはすべて正岡子規「旅の旅の旅」より。
参考文献 『子規全集 第十三巻 小説 紀行』,講談社,1976年

 

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*佐藤文香の旅をたどることができます

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*この景がある地域をめぐるおすすめルートです(所要時間:1時間)

この景へのコメント

景の感想、旅の途中の体験談、景の周囲のおもしろ情報などなど、ぜひお寄せください。

  • たかすかさん

    大塚のまちを銀河とうたふなり

    たかすか

    コメント:大塚のまちの、お互いにあいひかれあうひとびとや、池袋との距離感は、銀河を想起させる(ろまんてぃっくだね!)

    景に訪れた日 2020年10月16日

  • 朝井昼介さん

    そのへんの鳩をジビエとうたふなり

    朝井昼介

    コメント:駅前のトランパル大塚、都電の向こう側の大塚台公園、いたるところにやたら汚い鳩がいます。五叉路あたりにはその鳩も食い物にするような脂の乗ったふてぶてしさを感じます。

    景に訪れた日 2020年11月18日

  • みどりさん

    星型の道を石榴とうたふなり

    みどり

    コメント:子供の頃から親しんだ場所ですが、お題が難しかったです。

    景に訪れた日 2020年10月18日

    └ なるほど、五叉路でしょうか。石榴の割れる様子が重なるようです。 [20.11.08 佐藤文香]

  • おまんじゅう星人さん

    ひだりてのさきをふたりとうたふなり

    おまんじゅう星人

    まちなか景ラック(ガリ版印刷発信基地 POP-UP ZINEスタンド)投稿口より:10月22日回収

    └ ふたりで歩く大塚。すべて平仮名であるところから、やさしさ、愛が感じられます。 [20.11.08 佐藤文香]



旅人プロフィール

佐藤文香 さとう・あやか

1985年兵庫県生まれ。俳句作家。第二回芝不器男俳句新人賞にて対馬康子奨励賞受賞。句集『海藻標本』(第十回宗左近俳句大賞受賞)、『君に目があり見開かれ』。 詩集『新しい音楽をおしえて』、掌編小説集『そんなことよりキスだった』。編著『俳句を遊べ!』、『天の川銀河発電所Born after 1968現代俳句ガイドブック』など。